会社が労災申請してくれないときの対処法|会社に断られても自分で請求できます
どうも、「まねのーと」です😊
「仕事中にケガをしたけど、会社が労災にしたがらない……」
「会社から『健康保険を使って』と言われた」
「労災の書類を書いてほしいと言ったら断られた」
こんな状況になったら、不安になりますよね。
特に50代になると、
「会社に迷惑をかけたくない」
「上司に言いにくい」
「今さら会社と揉めたくない」
と考えてしまう人もいると思います。
でも、まず知っておいてほしいことがあります。
会社が労災を認めてくれなくても、労災請求をあきらめる必要はありません。
労災として認めるかどうかを最終的に判断するのは会社ではなく、労働基準監督署です。
厚生労働省も、会社が責任を認めない場合や事業主証明を拒否した場合でも、労働者本人が労働基準監督署へ労災保険給付を請求できると案内しています。
「まねのーと」も建設会社で現場監督をしており、実際に仕事中のケガで労災を使った経験があります。
この記事では、会社が労災申請に協力してくれないとき、どう動けばいいのかを初心者向けに解説します。
労災保険をわかりやすく解説した記事は こちら
まず結論|会社が労災申請してくれなくても請求できます
一番大事なところなので、最初に結論です。
会社が「これは労災じゃない」と言っても、それだけで労災が使えなくなるわけではありません。
そもそも、一般的に「会社が労災申請する」と言われますが、労災保険の給付を請求するのは被災した労働者本人です。
会社は、必要な書類の事業主証明などに協力します。
そのため、正確には、
「会社が労災申請してくれない」=「会社が労災の手続きに協力してくれない」
というケースが多いです。
会社が事業主証明を拒否した場合でも、労災請求はできます。
その場合は、労働基準監督署に相談しましょう。
会社が労災申請に協力してくれないのは、どんなケース?
例えば、次のようなケースです。
- 「これは労災じゃない」と言われた
- 「健康保険を使って」と言われた
- 労災の書類を書いてくれない
- 事業主証明を拒否された
- 「会社が治療費を払うから労災にしないで」と言われた
- 労災の話をすると嫌な顔をされる
どの場合でも、
会社が拒否したから終わり
ではありません。
会社と話がまとまらない場合は、労働基準監督署へ相談するという選択肢があります。
【経験談】建設現場では「労災隠しをしない」が重要
「まねのーと」は建設会社で現場監督をしています。
ここ数年の建設現場では、
「労災隠しをしない!」
ということがかなり重要なキーワードになっています。
新しい作業員が現場に入るときの「新規入場教育」でも、
- どんな小さなことでも元請けに報告する
- 絶対に労災隠しをしない
という指導をする現場があります。
その内容を確認して、署名することもあります。
「まねのーと」自身も現場監督として、こうした指導をする側です。
昔の建設現場では「内緒にして」が珍しくなかった
一方で、以前の中小規模の建設業では、仕事中にケガをすると、
「労災にはしたくないから内緒にして」
「治療費は会社が払うから……」
と言われることもありました。
当時は、それが現場の慣習のようになっていた部分もあったと思います。
でも、今は違います。
厚生労働省は、事業者が労災事故を隠すために「労働者死傷病報告」を故意に提出しなかったり、虚偽の内容を記載したりすることを「労災隠し」としています。
そして、労災隠しには罰則があります。
だからこそ、
「会社に迷惑をかけたくないから、自分も黙っておこう」
と考える必要はありません。
仕事中のケガなら健康保険を使っていい?
ここも非常に重要です。
仕事中や通勤途中のケガは、原則として健康保険ではなく労災保険の対象です。
厚生労働省も「業務中や通勤途中のケガに健康保険は使えない」と案内しています。
会社から、
「たいしたケガじゃないから健康保険で」
「会社が治療費を払うから健康保険で」
と言われても、安易に従わず、
「仕事中のケガです」
と病院にも伝えましょう。
すでに健康保険を使ってしまった場合
「もう健康保険を使ってしまった……」
という人も、そこで諦める必要はありません。
健康保険から労災保険へ切り替えるための手続きがあります。
まず加入している健康保険に労働災害であることを伝え、必要な手続きを確認しましょう。
厚生労働省によると、健康保険から医療費の返納通知を受けた場合、その後に労災保険へ療養費を請求する手続きがあります。
手続きが複雑になりやすいので、早めに労働基準監督署へ相談するのがおすすめです。
会社が「これは労災じゃない」と言ったら?
これも覚えておいてください。
会社が「労災じゃない」と言っただけでは、労災ではないと決まったわけではありません。
労働者本人が労働基準監督署へ労災保険給付を請求し、その請求について労働基準監督署が調査して、支給・不支給を判断します。
つまり、
会社の判断=労災の最終判断
ではありません。
「会社に認めてもらえないから無理」とあきらめないでください。
会社が労災の書類を書いてくれないときは?
例えば、
「労災の書類に会社の証明を書いてください」
とお願いしたところ、
「うちは労災とは認めないから書かない」
と言われたとします。
この場合でも、労災請求そのものを諦める必要はありません。
厚生労働省も、会社が事業主証明を拒否して証明が得られない場合でも、労災請求はできると明記しています。
会社が協力してくれないことを、そのまま労働基準監督署に相談しましょう。
【図解】会社が協力してくれないときの流れ
仕事中・通勤中にケガ
↓
会社へ報告
↓
病院を受診
↓
会社が協力してくれる
→ 必要な労災手続きを進める
会社が協力してくれない
→ 労働基準監督署へ相談
→ 本人が労災請求
→ 労働基準監督署が調査
→ 支給・不支給を判断
この流れを覚えておけば大丈夫です。
労災請求のために残しておきたい記録
会社との話がこじれると、「言った・言わない」になってしまうことがあります。
そこで、できるだけ記録を残しておきましょう。
- ケガをした日時
- ケガをした場所
- そのときの作業内容
- 一緒にいた人の名前
- 上司へ報告した日時
- 会社から言われた内容
- 病院の領収書
- 診断書
- メールやLINEなどのやり取り
- 現場の写真
特に大切なのは、
「いつ・どこで・何をしていて・どうケガをしたのか」
です。
スマホのメモでもいいので、できるだけ早く記録しておきましょう。
【実体験】右手を骨折して労災を使いました
「まねのーと」自身も、2年ほど前に現場で右手を骨折しました。
仕事中のケガだったので、会社へ報告して労災の手続きをしました。
実際に自分が労災を使う側になって感じたのは、
「ちゃんと報告しておいてよかった」
ということです。
現場では、
「これくらいなら大丈夫かな」
「会社に迷惑をかけたくないな」
と思ってしまうことがあります。
でも、ケガは後から症状が出たり、治療が長引いたりすることもあります。
だからこそ、
小さなケガでも、まず報告する。
これが大切なんやと思います。
労災を使うことは「会社に迷惑をかけること」ではない
「会社に迷惑をかけたくないから、労災を使わない」
そう考える人もいるかもしれません。
でも、労災保険は、仕事や通勤が原因となったケガや病気などを補償するための制度です。
仕事中のケガなら、
まず正しく報告して、必要な手続きをする。
これが自分の体を守ることにもつながります。
特に、
- 骨折
- 腰や首の痛み
- 神経の損傷
- 腱や靭帯の損傷
- 後から症状が出るケガ
などは、短期間で完全に治るとは限りません。
「今は大丈夫だから」と、会社の言うとおりに内緒にしてしまうのはおすすめできません。
会社が労災申請してくれないときの5ステップ
最後に、やることを5つにまとめます。
STEP1|ケガをした事実を会社へ報告する
「○月○日、仕事中に○○をしてケガをしました」
と、事実を伝えます。
STEP2|病院を受診する
仕事中・通勤中のケガであることを病院に伝えましょう。
STEP3|会社に労災の手続きを依頼する
必要な書類について会社に確認します。
STEP4|会社が拒否したら労働基準監督署へ相談する
「会社が労災を認めてくれない」
「事業主証明を書いてくれない」
と、そのまま相談して大丈夫です。
STEP5|本人から労災請求する
会社の証明が得られない場合でも、労災請求は可能です。
労働基準監督署が必要な調査を行い、支給・不支給を判断します。
よくある質問
Q1.会社が労災申請してくれないと、労災は使えませんか?
いいえ。
労災保険の給付を請求するのは労働者本人です。
会社が事業主証明を拒否した場合でも、労災請求はできます。
Q2.会社が「労災じゃない」と言ったら?
会社の判断だけで決まるわけではありません。
労働基準監督署が、仕事との関係などを調査して支給・不支給を判断します。
Q3.会社が労災の書類を書いてくれません
その場合でも請求できます。
会社が証明を拒否していることを含めて、労働基準監督署へ相談しましょう。
Q4.「会社が治療費を払うから労災にするな」と言われました
安易に応じないほうがいいです。
労災事故を隠すために、労働者死傷病報告を故意に提出しなかったり、虚偽の内容を記載したりすることは「労災隠し」にあたります。
Q5.労災を請求したら会社をクビになりますか?
労災請求と解雇の問題は別です。
もし労災を請求したことを理由として不利益な扱いを受けた場合などは、労働基準監督署などへ相談してください。
まとめ|会社が労災申請してくれなくても、あきらめなくて大丈夫
今回の記事で一番覚えておいてほしいのは、
会社が「労災じゃない」と言ったからといって、労災が使えなくなるわけではない
ということです。
仕事中や通勤中にケガをしたなら、
① ケガを報告する
↓
② 病院を受診する
↓
③ 労災の手続きをする
↓
④ 会社が協力してくれなければ労働基準監督署へ相談する
この流れを覚えておきましょう。
「まねのーと」も建設現場で働いてきましたが、今の現場では、
「どんな小さなことでも元請けに報告する」
「絶対に労災隠しをしない」
という指導が当たり前のように行われています。
そして、「まねのーと」自身も右手を骨折して労災を使いました。
だからこそ、
「会社に迷惑をかけたくないから黙っておこう」
ではなく、
「仕事中のケガだから、まず正しく報告しよう」
と考えてほしいと思っています。
自分の体を守るためにも、利用できる制度はきちんと利用しましょう。
なお、労災で仕事を休んだ場合に気になるのが、
「休んでいる間、いくらもらえるの?」
ということですよね。
次の記事では、労災の休業補償について、計算例を使ってわかりやすく解説する予定です。
でわまた🖐️
50代からの資産形成ブログ参加中です!
応援クリックいただけると嬉しいです 👇

にほんブログ村


コメント